税金と費用の仕訳・計算演習
固定資産税の通知と分割納付、税抜売買と返品を連続して処理します。本体・税額・債権債務を別集計し、二重計上を防ぎます。
この単元で学ぶこと
- 未払税残高を納付から求める
- 税込価格と税抜価格を相互計算する
- 返品後の仮払・仮受を集計する
本文解説
固定資産税の月次資料 事業専用資産の固定資産税24,000が通知され、通知時に全額費用・未払計上する指定とします。今月6,000を預金納付すれば租税公課24,000、未払固定資産税18,000です。費用額と納付額は一致しない例です。 【前提】個人事業、金額は円。元入・私用引出は資本金勘定で直接処理する。商品売買は三分法。消費税と利息は額や計算条件を示す場合以外は考慮しない。仕訳は借方/貸方の順。
本人の所得税との混在 同じ日に事業主本人の所得税8,000も事業の預金から納付したなら「資本金8,000/普通預金8,000」です。固定資産税納付6,000と合わせた預金支出14,000を、すべて租税公課へ足してはいけません。
税込価格を分解する 以下は税抜経理、指定商品税率10%、仕入税額全額控除可、端数・特例・他調整なしとします。税込商品仕入33,000は本体30,000と税3,000。「仕入30,000・仮払消費税3,000/買掛金33,000」となります。
仕入返品の税額 上記商品のうち税抜2,000分を未払のまま返品すると、税200も取り消します。「買掛金2,200/仕入2,000・仮払消費税200」です。仕入だけを戻すと仮払税額と買掛金が200ずつ過大に残ります。
販売と返品 税抜50,000の商品を掛販売すると売掛金55,000、売上50,000、仮受消費税5,000。未回収のうち税抜5,000分が返品なら「売上5,000・仮受消費税500/売掛金5,500」です。税額取消の側も本体と合わせます。
純額の検算 返品後の売上45,000、仮受税4,500、売掛金49,500。仕入28,000、仮払税2,800、買掛金30,800です。期首債権債務と決済がないこの例では、本体+税額が各未決済残高に一致します。
税額差引と費用 他調整なしの問題上の差引税額は4,500-2,800=1,700です。この差額を当月仕入へ追加したり売上から減らしたりすることは、ここで指定した税抜の期中処理では行いません。実際の申告税額確定を扱うものではありません。
誤りを直す 税抜商品10,000・税1,000の現金仕入を仕入11,000/現金11,000と誤記した場合、差額分類を「仮払消費税1,000/仕入1,000」で直します。現金は実払11,000で正しいため変更しません。記録し直す範囲を誤って全現金を動かさないようにします。
図解
重要ポイント
- 費用計上日と納付日を区別する。
- 返品では本体と消費税の両方を取り消す。
- 税抜方式の本体・税・債権債務を横に並べて照合する。
間違えやすい点
- 返品の税額取消を落とさない。
- 正しい税込現金支払額まで訂正で変更しない。
用語解説
- 税込総額
- 本体価格と消費税額等を合わせた金額。
- 税抜本体額
- 消費税額を含めない商品等の価格。
- 未払固定資産税
- 費用等を認識済みで未納付の固定資産税の義務。
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参考資料
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