仕訳帳を理解する

仕訳帳は取引を日付順に記録する主要簿です。証ひょうから勘定科目・借貸・金額を決め、科目別の総勘定元帳へ渡すまでを学びます。

この単元で学ぶこと

  • 取引を二面に分けて仕訳する
  • 日付・摘要・借貸金額を読み取る
  • 仕訳帳と補助簿の役割を区別する

本文解説

日付順の記録 仕訳帳は取引がいつ、どのような内容で発生したかを順に記録する主要簿です。一日の仕訳に現金、売掛金、仕入などが混在していても問題ありません。科目別にまとめ直すのは総勘定元帳の役割です。 【共通前提】個人事業の帳簿。事業主の元入・私用引出は資本金勘定で直接処理する。金額は円。消費税・利息は、設問に金額を示した場合以外は考慮しない。仕訳は借方/貸方の順。商品売買は三分法。

記録の根拠を読む 請求書には商品名、数量、単価、金額、支払条件などが書かれています。領収書は支払の裏付けになります。同じ商品の請求書と後日の領収書から仕入を二度計上せず、商品受領と代金決済を区別します。

科目を選ぶ順序 4月2日に備品8,000を現金で買った場合、まず備品が増え現金が減ったと読みます。両方が資産なので、備品増加は借方、現金減少は貸方です。「備品8,000/現金8,000」と書き、借貸合計を合わせます。

日付と摘要 取引日付は記録の時点を示し、摘要は取引の内容や相手などの説明です。「4月2日、事務机購入」と記せば証ひょうと照合しやすくなります。摘要に説明を書いたからといって勘定科目や金額の記入を省略してよいわけではありません。

掛仕入と支払の連続 4月3日に商品12,000を掛仕入した日は「仕入12,000/買掛金12,000」です。4月10日にその全額を現金払いした日は「買掛金12,000/現金12,000」です。日付ごとに異なる取引を一つずつ記録します。

一つの取引に複数の科目 4月5日に商品15,000を引き渡し、現金5,000、残り10,000を掛けとしたなら「現金5,000・売掛金10,000/売上15,000」です。一つの取引でも借方が二科目になる複合仕訳があります。

元帳へ渡す 仕訳後、記録を総勘定元帳の各勘定へ転記します。現金借方5,000は現金勘定の借方へ、売掛金借方10,000は売掛金勘定の借方へ、売上貸方15,000は売上勘定の貸方へ移します。得意先別の補助簿である売掛金元帳とは役割を区別し、転記の際に借貸を反転させません。

主要簿と補助簿 仕訳帳と総勘定元帳は主要簿です。現金出納帳や得意先別の売掛金元帳などは詳細を補う補助簿です。仕訳帳の日付順の全体記録と、科目や相手ごとの内訳を照合して、漏れや重複を点検します。

図解

証ひょうから科目別記録へ
取引の意味を判定してから日付順の仕訳を作る。

重要ポイント

  • 仕訳帳は日付順、総勘定元帳は科目別。
  • 証ひょうから科目・増減・借貸・金額を決める。
  • 発生と決済は別の仕訳。

間違えやすい点

  • 仕訳帳から元帳へ移す時に借貸を逆にしない。
  • 請求書と支払証拠で同じ仕入を二度記録しない。

用語解説

仕訳帳
取引を日付順に仕訳として記録する主要簿。
摘要
取引の内容や相手などを説明する欄や記述。
主要簿
仕訳帳と総勘定元帳。取引の基本記録と科目別集計を担う。

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参考資料

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