限界利益率の計算演習

資料の欠けた部分を率から逆算し、複数製品の全体率や価格変更後の率を求めます。比率の単純平均を避け、売上金額で重み付けする理由を理解します。

この単元で学ぶこと

  • 売上・変動費・限界利益を率から逆算する
  • 全体率を金額合計から求める
  • 率の変化と利益差を条件付きで評価する

本文解説

限界利益から売上を戻す 限界利益18,000円、限界利益率30%なら売上18,000÷0.3=60,000円です。変動費は60,000-18,000=42,000円。逆算後に18,000÷60,000=30%と検算すると、率を掛けてしまう誤りを見つけられます。

変動費からの逆算 変動費42,000円、限界利益率30%なら変動費率70%です。売上は42,000÷0.7=60,000円で、42,000÷0.3ではありません。与えられた金額が売上のどの部分かを先にラベル付けします。

二製品の率を合成する A売上20,000・率50%なら限界利益10,000、B売上80,000・率25%なら20,000です。全体は売上100,000・限界利益30,000で率30%。率の単純平均37.5%では、Bの売上が大きいことが反映されません。

構成が変わった場合 同じ率のままA売上50,000・B売上50,000へ変わると、限界利益25,000+12,500=37,500円、全体率37.5%です。同じ総売上100,000でも高率製品の割合が増えれば全体率が上がります。将来の利益予測には販売構成一定という条件が必要です。

値上げと単位費用 売価1,000円・単位変動費700円なら率30%。売価1,100円・単位変動費715円へ同時に変化すると単位限界利益385円、率35%です。原価の増加15円も含めて計算し、売価差100円をそのまま限界利益の増加としません。

率改善の金額効果 売上200,000円を維持して率30→35%、固定費不変なら利益増は200,000×5%=10,000円です。売上が変わる場合は旧売上×旧率と新売上×新率を比較します。率が5ポイント増でも販売減により利益額が下がることがあります。

売上減を伴う比較 旧売上200,000・率30%の限界利益60,000に対し、新売上150,000・率35%なら52,500円です。固定費40,000円が共通なら営業利益20,000→12,500円で7,500円減ります。率の向上だけを施策成功と評価しないようにします。

ゼロ・負の限界利益 売価500円で単位変動費500円なら限界利益率0%、固定費を販売増で回収できません。単位変動費550円なら率-10%で、1個売るごとに固定費控除前の損失が50円増えます。正の率で割る通常の必要売上計算はこの場合に適用できません。

図解

全体率は金額から
AとBの売上構成20%:80%を反映する。

重要ポイント

  • 金額の種類に対応する率で割る
  • 全体率は限界利益合計÷売上合計
  • 率が上がっても利益額が増えるとは限らない

間違えやすい点

  • 売上構成が違う製品の率を単純平均しない
  • 率ゼロ・負数で通常の損益分岐点計算を進めない

用語解説

加重平均
金額構成等の重みを反映した平均。
売上構成
全体売上に占める製品別売上の割合。
負の限界利益
変動費が売上を上回った状態の差額。

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参考資料

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