材料費の計算演習

材料の使用記録から製品別の材料費を求め、在庫数量と合計額を照合します。購入付随費用や単位換算も、条件を明示して計算へ組み込みます。

この単元で学ぶこと

  • 製品別使用量から材料費を求める
  • 数量と金額の両面で残高を照合する
  • 購入費用を含む単価と使用時点を区別する

本文解説

製品別の使用表 評価単価500円/kgの材料をAに8kg、Bに5kg使用すれば、A4,000円、B2,500円、合計6,500円です。総使用量13kg×500円でも6,500円となり、集計の方向を変えて検算できます。AとBが同じ材料単価で評価されることが前提です。

必要量を製品数から求める 製品1個当たり0.2kg使い、同じ仕様で30個を製造すれば必要量6kgです。材料単価400円/kgなら2,400円になります。消費量がすでに製品全体の合計で示されている場合は、さらに製品数を掛けないようにします。

異なる単位を一つに直す 1kg=1,000gです。250円/kgの材料を800g使えば0.8×250=200円。3個の製品がそれぞれ800g使うなら2.4kg・600円です。「1個当たり」と「合計」の言葉を先に確認し、単位換算した後で対象数量を反映します。

取得原価から評価単価へ 同一材料50kgを本体9,000円、取得原価に含める運賃1,000円で買えば単価200円/kgです。そのうちAに12kg使った材料費は2,400円。取得した全額10,000円をAへ集計するのでなく、単価を通じてAの使用量へ対応させます。

使用しなかった戻し入れ 工場へ払い出した10kgのうち、使わなかった2kgをそのまま倉庫へ戻したなら、純消費は8kgです。評価単価300円/kgで2,400円となります。未使用で戻した材料を不良品の廃棄と混同しません。廃棄や減損を扱うときは別の数量資料と処理条件が必要です。

購入と使用の全体照合 期首5kg、購入20kg、未使用期末7kgなら純消費18kgです。Aへ10kg、Bへ6kg、共通用2kgと記録されていれば合計18kgで一致します。単価400円/kgなら直接分A4,000円・B2,400円、間接分800円で、総材料費7,200円です。

分類と金額を同時に確認する A専用材料4,000円と工場共通材料800円を、材料費合計4,800円として集めることはできます。ただしAの直接材料費を問うときに共通800円を全部含めるのは、配賦の条件がない限りできません。形態別合計と製品別合計は別の表なので、どの合計を求めるのかを確認します。

改善前後の使用量 同じ30個を作り、単価400円/kgが変わらず、使用量を6kgから5.4kgへ減らせば材料費は2,400円から2,160円へ240円下がります。これは同じ生産数量と品質を保つという条件での資源消費削減です。標準原価計算の差異手続ではなく、量×単価の基礎式で改善額を求めています。

図解

製品別材料費の照合
同一評価単価を使い、対象別と全体の二方向から一致を確かめる。

重要ポイント

  • 製品別合計と全体消費量×単価を照合する。
  • 1個当たりか全体かを確認する。
  • 未使用の戻し入れを消費量から除く。
  • 共通材料を無条件に一製品の直接費にしない。

間違えやすい点

  • 全購入額を一製品へ振り替えない。
  • 製品数量を二度掛けない。
  • 品質や数量が異なる比較を同条件の改善と呼ばない。

用語解説

払出量
倉庫などから製造現場へ渡した数量。
戻入量
未使用のまま現場から倉庫へ戻した数量。
純消費量
払出量から未使用の戻入量などを除いた、実際の消費量。

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参考資料

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