目標利益の計算演習
追加広告や価格変更を含む利益目標を計算し、どの条件を変えれば達成できるかを逆算します。利益率を目標にする場合は、目標利益額が売上に連動する点を区別します。
この単元で学ぶこと
- 追加固定費込みの必要量を計算する
- 必要価格と許容費用を逆算する
- 営業利益率目標を金額目標と区別する
本文解説
追加広告を含む計画 売価1,200円、単位変動費700円、固定費60,000円、目標利益30,000円なら必要量180個です。広告10,000円を追加する案では固定費70,000円となり、必要量は200個です。既存計画の180個へ広告費だけ加えて売上としてはいけません。
追加販売の必要量 広告10,000円の回収だけには10,000÷500=20個の追加販売が必要です。もし広告で15個しか増えなければ増分利益は15×500-10,000=-2,500円。広告実施の目的が利益なら、売上増と追加費用を両方比べます。
数量が固定された場合 200個までしか売れず、単位変動費700円・固定費70,000円・目標利益30,000円なら必要売価は700+100,000÷200=1,200円です。目標利益を得る単価条件を求めています。市場でその価格を受け入れられるかは別の検討です。
許容原価を求める 売価1,100円、200個、固定費70,000円、目標30,000円なら必要単位限界利益500円、許容単位変動費600円です。現状700円なら1個100円、総額20,000円の削減が必要です。総額と単位額を混同しません。
営業利益率の目標 売上の10%を営業利益として残したい場合、利益額は売上とともに変わります。限界利益率40%、固定費60,000なら0.4S-60,000=0.1S。0.3S=60,000から必要売上200,000円、営業利益20,000円です。目標率10%を固定の10,000円に置換できません。
率目標の成立条件 固定費が正で限界利益率40%のとき、営業利益率40%を有限売上で達成できません。限界利益から正の固定費を引くためです。目標利益率は限界利益率より小さい必要があり、計算式の分母がゼロまたは負なら通常の正の必要売上として扱いません。
許容固定費を検算 売上200,000、限界利益率40%、目標営業利益率10%なら限界利益80,000-目標利益20,000=許容固定費60,000です。売上と目標率から金額目標を作ってから引くと、率目標も通常の式へ戻せます。
目標の言葉を読み分ける 『営業利益30,000円』と『営業利益率10%』は別条件です。必要売上を計算する前に円の目標か割合の目標かを確認します。端数個数・能力上限・追加固定費を最後に再代入し、計画が目標以上を満たすか確かめます。
図解
重要ポイント
- 追加費用は固定費総額へ反映する
- 必要売価=単位変動費+(固定費+目標利益)÷数量
- 率目標売上=固定費÷(限界利益率-目標利益率)
間違えやすい点
- 目標利益率を一定の利益額と読まない
- 実現可能な価格・能力かは計算後に確認する
用語解説
- 目標営業利益率
- 売上に対して確保したい営業利益の割合。
- 必要売価
- 数量・費用条件の下で目標利益を達成する販売単価。
- 追加固定費
- 施策により既存固定費へ上乗せされる期間費用。
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参考資料
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