預金取引を理解する

銀行口座のお金も事業の資産です。現金と預金、預金同士の移動、売掛金回収、銀行手数料を分けて仕訳します。

この単元で学ぶこと

  • 預金の種類を科目で区別する
  • 入出金明細を取引原因へ結び付ける
  • 小切手による決済を2026年度範囲で理解する

本文解説

預金は銀行への権利 銀行の普通預金口座の残高は普通預金という資産です。紙幣を直接持っている現金とは科目を分けます。出し入れの自由度や契約の性質に応じ、当座預金、定期預金など別科目で管理します。 【前提】個人事業、金額は円。元入・私用引出は資本金勘定で直接処理する。商品売買は三分法。消費税と利息は額や計算条件を示す場合以外は考慮しない。仕訳は借方/貸方の順。

普通預金の増減 現金8,000を普通預金へ預けると「普通預金8,000/現金8,000」、口座から現金3,000を引き出せば「現金3,000/普通預金3,000」です。どちらも資産内の移動で、預入を費用、引出を収益とはしません。

預金振替 普通預金20,000を定期預金へ振り替えると「定期預金20,000/普通預金20,000」です。資産の種類が変わるだけで資産総額は同じです。満期に元本20,000が普通預金へ戻ると逆向きの振替になります。

営業取引の入出金 売掛金12,000が普通預金へ振り込まれたら「普通預金12,000/売掛金12,000」。買掛金7,000を普通預金で決済すれば「買掛金7,000/普通預金7,000」です。入出金明細だけで売上や仕入と決めず、元の権利義務を確認します。

振込手数料 買掛金7,000の送金に自店負担の手数料200がかかり合計7,200を普通預金から引かれたなら「買掛金7,000・支払手数料200/普通預金7,200」です。手数料を買掛金元本へ混ぜないようにします。

預金利息 税金の控除を考えない指定で、受取利息100が普通預金へ入れば「普通預金100/受取利息100」です。元本の口座振替は資産同士、利息の受領は収益を伴うという違いがあります。実務の税控除は別条件で、この例には加えません。

当座預金と小切手 2026年度の範囲では小切手による決済も扱います。当店が小切手を振り出して買掛金6,000を払えば「買掛金6,000/当座預金6,000」。他人振出小切手を受領した際は、簿記上の現金に含める取扱いと区別します。

残高の確認 月初普通預金30,000、現金預入8,000、売掛回収12,000、現金引出3,000、買掛支払7,000、手数料200なら月末39,800です。銀行明細と帳簿の差は未記録手数料等の原因を調べ、根拠なく残高を合わせません。

図解

預金明細の原因を分ける
同じ預金入出金でも相手科目は取引の意味で変わる。

重要ポイント

  • 普通・当座・定期は預金の科目を分ける。
  • 元本振替と収益・費用を伴う入出金を区別する。
  • 自店振出小切手は当座預金の減少として記録する。

間違えやすい点

  • 銀行振込をすべて売上や仕入としない。
  • 他人振出小切手と自店振出を混同しない。

用語解説

普通預金
通常の入出金に使う預金を記録する資産勘定。
当座預金
小切手等の決済に用いる当座口座の資産勘定。
定期預金
所定の期間預け入れる預金の資産勘定。

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参考資料

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