完全性を理解する
完全性は、情報や処理結果が正確で、許可されない変更や破壊を受けていない状態を保つことを意味する。ハッシュ、電子署名、変更管理、監査ログなどが重要になる。
この単元で学ぶこと
- 完全性の意味と役割を説明できる
- ハッシュ値の意味と役割を説明できる
- 電子署名の意味と役割を説明できる
- ハッシュ・電子署名・変更管理・監査ログを完全性の観点で説明できる
本文解説
完全性を守るには、改ざんを防止するだけでなく、改ざんや誤変更が起きたことを検知し、誰が何を変更したか追跡できることも重要である。
完全性 情報や処理結果が正確で、許可なく変更・破壊されていない性質。 意図的な改ざんだけでなく誤操作による変更も対象になる。
ハッシュ値 データから固定長の値を計算し、変更検知に利用する値。 元データが変わると通常ハッシュ値も変わる。
電子署名 秘密鍵で署名し公開鍵で検証することで、署名者と改ざん有無を確認する仕組み。 完全性と送信者確認、否認防止に利用される。
変更管理 システムやデータの変更を申請・承認・記録して統制する管理。 無断変更や意図しない変更を減らす。
監査ログ 利用者やシステムの操作を時系列で記録したログ。 誰がいつ何をしたか追跡し、不正変更の調査に使う。
「変更を検知する」「変更を統制する」「変更者を追跡する」のどれを求めているかで対策を選ぶ。
ファイルのハッシュ比較は変更検知、電子署名は変更検知に加えて署名者確認、変更管理は変更手続そのものを統制する。
図解
重要ポイント
- 完全性: 情報や処理結果が正確で、許可なく変更・破壊されていない性質。
- ハッシュ値: データから固定長の値を計算し、変更検知に利用する値。
- 電子署名: 秘密鍵で署名し公開鍵で検証することで、署名者と改ざん有無を確認する仕組み。
- 変更管理: システムやデータの変更を申請・承認・記録して統制する管理。
- 完全性は「書き換えを禁止する」だけでなく、検知・承認・追跡まで含めて考える。
間違えやすい点
- ハッシュ値から元データを簡単に復元できると考えない。
- 電子署名を通信内容の秘匿だけの仕組みと誤認しない。
- ログを残すだけで不正変更が自動的に防げると考えない。
用語解説
- 完全性
- 情報や処理結果が正確で、許可なく変更・破壊されていない性質。
- ハッシュ値
- データから固定長の値を計算し、変更検知に利用する値。
- 電子署名
- 秘密鍵で署名し公開鍵で検証することで、署名者と改ざん有無を確認する仕組み。
- 変更管理
- システムやデータの変更を申請・承認・記録して統制する管理。
- 監査ログ
- 利用者やシステムの操作を時系列で記録したログ。
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参考資料
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