機密性・完全性・可用性の試験問題への適用

CIAの試験問題では、短い事例から主な侵害要素を選ぶだけでなく、対策がどの要素をどう改善するかまで問われる。原因・結果・対策を分けて読む。

この単元で学ぶこと

  • 機密性侵害の意味と役割を説明できる
  • 完全性侵害の意味と役割を説明できる
  • 可用性侵害の意味と役割を説明できる
  • 事例からCIA侵害を判定し、目的に合う予防・復旧対策を選べる

本文解説

漏えいにはアクセス制御や暗号化、改ざんにはハッシュ・署名・変更管理、停止には冗長化・バックアップ・復旧計画という対応関係を基本にする。ただし一つの対策が複数要素へ効く場合もある。

機密性侵害 許可されていない主体へ情報が開示される状態。 不正閲覧、盗聴、誤送信などが代表例。

完全性侵害 情報が不正または誤って変更され正確性が失われる状態。 改ざん、誤更新、破壊などが代表例。

可用性侵害 必要なサービスや情報を利用できない状態。 障害、DDoS、災害、ランサムウェアによる利用不能など。

予防対策 事故を起こりにくくするための管理策。 認証、アクセス制御、パッチ適用、冗長化など対象に応じて選ぶ。

復旧対策 事故発生後に正常状態へ戻すための管理策。 バックアップ復元、予備系切替、災害復旧手順などがある。

まず被害結果でCIAを判定し、次に「防ぐ」のか「戻す」のかを見て対策を選ぶ。

不正アクセスで顧客情報が漏えいしたなら機密性侵害。アクセス制御強化は予防、漏えい後のログ調査は原因追跡であり役割が異なる。

図解

CIA事例問題の解法
被害結果→CIA判定→予防/検知/復旧対策の順で選択肢を絞る。

重要ポイント

  • 機密性侵害: 許可されていない主体へ情報が開示される状態。
  • 完全性侵害: 情報が不正または誤って変更され正確性が失われる状態。
  • 可用性侵害: 必要なサービスや情報を利用できない状態。
  • 予防対策: 事故を起こりにくくするための管理策。
  • CIA問題では「侵害された性質」と「対策の役割」を別々に答えられるようにする。

間違えやすい点

  • ログ保存をアクセス制御そのものと混同しない。
  • バックアップを漏えい防止策と誤認しない。
  • サービス停止が起きたら必ずデータ改ざんも起きたと決めつけない。

用語解説

機密性侵害
許可されていない主体へ情報が開示される状態。
完全性侵害
情報が不正または誤って変更され正確性が失われる状態。
可用性侵害
必要なサービスや情報を利用できない状態。
予防対策
事故を起こりにくくするための管理策。
復旧対策
事故発生後に正常状態へ戻すための管理策。

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参考資料

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