機密性・完全性・可用性の違いと使い分け

CIAの使い分けでは、事故や対策の名前ではなく「誰かに見られたか」「正しさが失われたか」「使えなくなったか」を確認すると判断しやすい。

この単元で学ぶこと

  • 機密性の意味と役割を説明できる
  • 完全性の意味と役割を説明できる
  • 可用性の意味と役割を説明できる
  • 事故・対策の文章からCIAの主影響と副次的影響を区別できる

本文解説

機密性・完全性・可用性は独立した観点だが、実際の事故は複数へ影響する。試験では設問が最も直接問う性質を選び、必要なら副次的影響も区別する。

機密性 情報を許可された主体だけに開示する性質。 キーワードは漏えい・不正閲覧・盗聴。

完全性 情報を正確で改ざんされていない状態に保つ性質。 キーワードは改ざん・誤変更・正確性。

可用性 必要時に情報やサービスを利用できる性質。 キーワードは停止・障害・復旧・継続。

主影響 事故で最も直接失われたCIA要素を設問文から特定する考え方。 一つの事故が複数要素へ波及しても、設問の焦点を見極める。

複合対策 一つの管理策がCIAの複数要素へ効果を持つこと。 例えば電子署名は完全性確認に加え署名者確認にも寄与する。

漏えい=機密性、改ざん=完全性、停止=可用性を起点に、設問の主語と結果を確認する。

ランサムウェアでファイルが暗号化され業務不能になった場合、利用不能という点では可用性が直接損なわれる。情報窃取もあれば機密性にも影響する。

図解

CIAの判別チャート
見られた・変えられた・使えない、の結果から主なCIA要素を特定する。

重要ポイント

  • 機密性: 情報を許可された主体だけに開示する性質。
  • 完全性: 情報を正確で改ざんされていない状態に保つ性質。
  • 可用性: 必要時に情報やサービスを利用できる性質。
  • 主影響: 事故で最も直接失われたCIA要素を設問文から特定する考え方。
  • 「対策名→CIA」ではなく「何が起きたか→CIA」で判断する。

間違えやすい点

  • ランサムウェアを常に機密性だけの問題としない。
  • バックアップを完全性の唯一の対策と考えない。
  • CIAのどれか一つだけ守ればよいと考えない。

用語解説

機密性
情報を許可された主体だけに開示する性質。
完全性
情報を正確で改ざんされていない状態に保つ性質。
可用性
必要時に情報やサービスを利用できる性質。
主影響
事故で最も直接失われたCIA要素を設問文から特定する考え方。
複合対策
一つの管理策がCIAの複数要素へ効果を持つこと。

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参考資料

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