性能評価とベンチマークを理解する
性能評価では一つの数値だけでなく、処理量・応答時間・CPU性能・I/O性能など何を測った指標かを確認する。ベンチマークは同じ条件で比較することが重要である。
この単元で学ぶこと
- スループットの意味と役割を説明できる
- レスポンスタイムの意味と役割を説明できる
- MIPSの意味と役割を説明できる
- 性能指標の意味と単位を区別し、比較の妥当性を判断できる
本文解説
スループットは単位時間あたり処理件数、レスポンスタイムは要求から応答までの時間。MIPSは毎秒何百万命令を実行するかの目安で、命令の重さやアーキテクチャ差を無視した単純比較には注意する。
スループット 単位時間あたりに処理できる仕事量。 件/秒やトランザクション/秒などで表す。
レスポンスタイム 要求を出してから応答が得られるまでの時間。 対話性能の指標になる。
MIPS 1秒あたり何百万命令を実行するかを表す指標。 異なる命令セット間の単純比較には限界がある。
ベンチマーク 定めた処理負荷を実行して性能を測定・比較する方法。 同じ条件で比較する。
ボトルネック 全体性能を制限している最も詰まりの大きい資源や処理。 一部だけ高速化しても他が詰まれば全体改善は小さい。
何件/時間ならスループット、要求から応答までならレスポンスタイム。単位換算を丁寧に行う。
600件を30秒で処理したスループットは20件/秒。
図解
重要ポイント
- スループット: 単位時間あたりに処理できる仕事量。
- レスポンスタイム: 要求を出してから応答が得られるまでの時間。
- MIPS: 1秒あたり何百万命令を実行するかを表す指標。
- ベンチマーク: 定めた処理負荷を実行して性能を測定・比較する方法。
- 指標名より分子・分母と単位を見る。
間違えやすい点
- スループットが高いほどレスポンスタイムも必ず短いと断定しない。
- MIPSだけで異種CPU性能を完全比較できると考えない。
- ベンチマーク条件が違う結果を直接比較しない。
用語解説
- スループット
- 単位時間あたりに処理できる仕事量。
- レスポンスタイム
- 要求を出してから応答が得られるまでの時間。
- MIPS
- 1秒あたり何百万命令を実行するかを表す指標。
- ベンチマーク
- 定めた処理負荷を実行して性能を測定・比較する方法。
- ボトルネック
- 全体性能を制限している最も詰まりの大きい資源や処理。
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参考資料
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