ネットワーク性能と伝送時間の試験問題への適用

伝送時間の本番問題では、データ量、回線速度、利用率、圧縮率、往復遅延など複数条件が混ざる。式へ代入する前に、どの値がデータ量を変え、どの値が速度を変えるかを分離する。

この単元で学ぶこと

  • データ量の意味と役割を説明できる
  • 回線速度の意味と役割を説明できる
  • 回線利用率の意味と役割を説明できる
  • 圧縮率・回線利用率・追加遅延を含む複合的な伝送時間問題を解ける

本文解説

データ圧縮は送るデータ量を変え、回線利用率は実効速度を変える。往復遅延や処理待ちは伝送時間とは別に加算する条件として与えられることがある。まず「量」「速度」「追加時間」の三つに分類する。

データ量 実際に送信する情報の総量。 圧縮率が与えられる場合は圧縮後の量へ変換してからbitへ揃える。

回線速度 回線の理論伝送能力。 Mbit/sやGbit/sで示され、実効率が別にある場合はそのまま割り算に使わない。

回線利用率 理論回線速度のうち有効データ送信に使える割合。 実効速度=回線速度×利用率で計算する。

圧縮率 送信前処理によってデータ量がどの程度になるかを示す条件。 「元の40%になる」なら0.4倍、「60%削減」なら残り40%である。

追加遅延 伝送そのもの以外に加わる待ち時間や往復遅延。 設問で明示される場合は伝送時間と分けて最後に加える。

データ量を更新→bit換算→実効速度算出→伝送時間算出→追加遅延加算の順に固定する。

20MByteを50%に圧縮し、40Mbit/s回線を80%利用するなら、10MByte=80Mbit、実効32Mbit/sなので伝送2.5秒となる。

図解

複合伝送時間問題の整理
量・速度・追加時間へ条件を分類してから計算する。

重要ポイント

  • データ量: 実際に送信する情報の総量。
  • 回線速度: 回線の理論伝送能力。
  • 回線利用率: 理論回線速度のうち有効データ送信に使える割合。
  • 圧縮率: 送信前処理によってデータ量がどの程度になるかを示す条件。
  • 圧縮率は分子のデータ量、利用率は分母の速度、遅延は最後の加算項として扱う。

間違えやすい点

  • 「60%圧縮」を残り60%か削減60%か設問表現で確認する。
  • 利用率をデータ量へ掛けない。
  • 往復遅延が明示されていないのに勝手に加算しない。

用語解説

データ量
実際に送信する情報の総量。
回線速度
回線の理論伝送能力。
回線利用率
理論回線速度のうち有効データ送信に使える割合。
圧縮率
送信前処理によってデータ量がどの程度になるかを示す条件。
追加遅延
伝送そのもの以外に加わる待ち時間や往復遅延。

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参考資料

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