ネットワーク性能と伝送時間を理解する
ネットワーク性能問題では、回線速度と実際のスループットを区別し、データ量をbitへ換算して伝送時間を求める。単位換算と回線利用率の扱いが得点の鍵になる。
この単元で学ぶこと
- 回線速度の意味と役割を説明できる
- スループットの意味と役割を説明できる
- 実効速度の意味と役割を説明できる
- 回線速度・利用率・データ量から実効速度と伝送時間を計算できる
本文解説
回線速度は理論上の伝送能力、スループットは実際に得られる有効転送量である。回線利用率やプロトコルのオーバヘッドがあると、実効速度は回線速度より小さくなる。伝送時間は原則として「データ量(bit) ÷ 実効速度(bit/s)」で求める。
回線速度 通信回線が単位時間当たりに送れる理論上のビット数。 10Mbit/sや1Gbit/sのようにbit/sで表す。
スループット 実際に単位時間当たりに転送できた有効データ量。 混雑や制御情報、処理性能などの影響で回線速度を下回ることがある。
実効速度 回線速度に利用率などを掛けて求める実際に計算で使う速度。 回線速度×利用率で与えられる問題が多い。
伝送時間 データを回線へ送り出すのに必要な時間。 データ量(bit)÷実効速度(bit/s)で求める。
単位換算 Byteとbit、k・M・Gの単位を揃える操作。 1Byte=8bitを忘れると答えが8倍ずれる。
データ量をbitへ統一し、実効速度を求めてから、データ量÷実効速度の順で計算する。
10MByteのデータを20Mbit/s、利用率80%で送る場合、80Mbit÷16Mbit/s=5秒となる。
図解
重要ポイント
- 回線速度: 通信回線が単位時間当たりに送れる理論上のビット数。
- スループット: 実際に単位時間当たりに転送できた有効データ量。
- 実効速度: 回線速度に利用率などを掛けて求める実際に計算で使う速度。
- 伝送時間: データを回線へ送り出すのに必要な時間。
- 伝送時間問題は「Byte→bit」「利用率を反映」「割り算」の3段階を固定するとミスを減らせる。
間違えやすい点
- Byteとbitを混同しない。
- 回線速度に利用率を掛けるべき問題で理論値をそのまま使わない。
- 遅延時間とファイルの伝送時間を同じ値として扱わない。
用語解説
- 回線速度
- 通信回線が単位時間当たりに送れる理論上のビット数。
- スループット
- 実際に単位時間当たりに転送できた有効データ量。
- 実効速度
- 回線速度に利用率などを掛けて求める実際に計算で使う速度。
- 伝送時間
- データを回線へ送り出すのに必要な時間。
- 単位換算
- Byteとbit、k・M・Gの単位を揃える操作。
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参考資料
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