材料消費の計算演習

材料の数量増減と対象別使用記録を照合し、戻入・購入返品がある月でも正しく消費額を求めます。足りない数値の逆算や、材料から製造へ移る価額の保存を確認します。

この単元で学ぶこと

  • 購入返品と現場戻入を別々に処理する
  • 期首・取得・消費・期末を逆算する
  • 数量式と製品別金額の集計を一致させる

本文解説

二種類の戻る材料 仕入先への購入返品は倉庫から社外へ戻す動き、現場からの未使用戻入は社内で倉庫へ戻す動きです。期首10kg、購入50kg、購入返品5kgなら社内で使える材料は55kgです。現場払出し40kgから戻入3kgを引くと消費37kg、期末18kgです。二種類の戻る動きを一つの欄へ混ぜません。

数量式を二方向から 上記の期末は55-37=18kgです。逆に期首10+純購入45-期末18から消費37kgとも求められます。払出し40kgと消費37kgが違うのは、未使用3kgが戻っているためです。どちらの方法にも戻入3kgを二回控除しないよう、純消費を作った段階を明示します。

価額へ換算する 全量400円/kgなら期首4,000円、純購入18,000円、消費14,800円、期末7,200円です。利用可能価額22,000円が消費と期末へ分かれます。数量側で37kgと分かっていても、単価を掛けずに37円を答えないよう、答える単位を最後まで確認します。

製品別の純使用 A払出し20kg・未使用戻入2kg、B払出し17kg・戻入0、共通使用2kgなら、純消費はA18+B17+共通2=37kgです。400円/kgでA7,200円、B6,800円、間接800円となります。個別の払出数量と全体の純消費数量が同じ意味ではないことを確認します。

購入数量の逆算 期首8kg、消費35kg、期末13kgなら必要な純購入は35+13-8=40kgです。仕入先へ返品した3kgが別にあるなら返品前の総購入は43kgです。純購入を計算した後で、返品を戻して総購入を求めます。

期首金額の逆算 材料消費額15,000円、期末4,000円、純購入16,000円なら期首は3,000円です。消費+期末は利用可能価額19,000円なので、当月増加16,000円を除いた部分を求めています。数量でも同じ形にでき、符号を丸暗記せず流れから導けます。

同一単価であることの意味 価格の異なる材料が混ざる場合は、消費と期末の評価方法が必要です。この演習では全量同一単価、又は金額残高が直接提示された条件を使っています。数量差から金額差を計算するときに、設問が指定していない評価方法を勝手に選ぶことはしません。

記録照合を改善へ使う 作業記録では36kgなのに倉庫式では37kgなら1kgが未対応です。400円/kgなら400円の対応額です。どの製品が使ったかを調べてから集計すれば、原価が少なく見える製品へ不足額が偏っているかを確認できます。原因不明の差額を利益目標に合わせて配る処理にはしません。

図解

社外返品と社内戻入
純購入と純消費を別々に作ってから期末残高を求める。

重要ポイント

  • 純購入と純消費をそれぞれ先に求める。
  • 戻入を二重に控除しない。
  • 逆算は入庫と出庫の等式から行う。
  • 評価方法の条件がない場合に勝手な方法を使わない。

間違えやすい点

  • 総購入と純購入を入れ替えない。
  • 社外返品と社内戻入を同じ増減へ入れない。
  • 数量の未対応分を任意製品へ集計しない。

用語解説

総購入量
購入返品を差し引く前の当月購入数量。
数量照合
倉庫の増減から求めた消費と作業記録による消費を比較すること。
価額保存
取得した原価が消費分と残存分に分かれ、合計が一致する関係。

関連教材

参考資料

教材データに登録された参考リンクです。リンク先の内容や更新日は提供元でご確認ください。

確認問題の出題・採点や学習履歴の保存にはログインが必要です。