材料消費を理解する

材料費の分類を学んだ後は、倉庫の増減と現場の使用記録を一致させます。購入・返品・払出し・未使用戻入を分け、実際に消費した数量と原価を求めます。

この単元で学ぶこと

  • 材料の数量増減表から消費量を求める
  • 返品と未使用戻入を正しい向きで扱う
  • 消費額と期末材料を金額で照合する

本文解説

倉庫の数量式 期首材料20kg、当月購入80kg、期末材料30kgなら、利用可能量100kgのうち70kgが消費されています。式は期首+購入-期末=消費です。期末は今月使わず残した量なので控除します。数量減少が紛失でなく製造使用によるという条件を確認します。

使った原価と残った原価 全量を同じ200円/kgで評価する条件なら、消費70kgは14,000円、期末30kgは6,000円です。期首4,000円+購入16,000円=20,000円が、消費14,000円+期末6,000円と一致します。この教材ではこの群の単価を一定または明示済みとし、複数の在庫評価方法の選択を求めません。

購入返品は入庫を減らす 購入80kgのうち未使用10kgを仕入先へ返品した場合、純購入は70kgです。期首20kg、期末30kgなら消費60kgとなります。仕入先への返品は工場で使った量ではありません。購入の内訳から先に引き、消費の式へ入れます。

払出しと戻入で求める 倉庫から現場へ50kgを渡し、未使用5kgが倉庫へ戻ったなら純消費45kgです。未使用戻入は消費減少なので、払出しへ加えるのでなく控除します。倉庫の増減式と現場の使用記録は、同じ範囲の資料なら結果が一致するはずです。

製品別の消費を分ける 純消費70kgがAに40kg、Bに25kg、共通用5kgなら、200円/kgでA8,000円、B5,000円、間接材料1,000円です。合計14,000円は全量70kgの金額へ一致します。共通分を直接材料へ重ねて足さないよう、分類先を一つに決めます。

期末量からの逆算 期首20kg、純購入80kg、記録した消費70kgなら期末は30kgです。棚卸で実際に30kgあるかを照合します。もし28kgしかなければ2kgの差がありますが、直ちに特定製品の使用と決めつけません。紛失、記録漏れ、数量の数え間違いなど原因を確認してから扱います。

購入日と使用日を分ける 前月に買った材料でも今月消費すれば今月の製造へ関係します。今月購入しても倉庫へ残した分はまだ今月の製造消費ではありません。資料の日付を支払日だけで揃えるのでなく、期首在庫と当月取得・消費・期末在庫の四欄で追うことが大切です。

全量の価額を保存する 材料の表では、入っていた価額と追加価額が、出て行った価額と残価額へ分かれます。総額20,000円から期末6,000円を引いて消費14,000円を求める方法と、70kg×200円で求める方法を併用します。数量と金額を別に確認すると、単価の掛け忘れや期末の符号誤りを発見できます。

図解

材料100kgの行き先
同じ単価200円/kgなら数量の等式が金額の等式にもなる。

重要ポイント

  • 期首+純購入=消費+期末。
  • 購入返品は購入から、未使用戻入は払出しから引く。
  • 数量と金額で二重に照合する。
  • 不明な数量差を任意製品へ直課しない。

間違えやすい点

  • 期末材料を消費へ加えない。
  • 購入量をそのまま消費量にしない。
  • 返品と戻入を二重控除しない。

用語解説

純購入量
仕入先への返品等を購入量から控除した入庫量。
材料消費量
その対象期間に製造等で実際に使用した材料数量。
棚卸数量
期末などに実際の保管量を数えて把握した数量。

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参考資料

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