リージョンを理解する

リージョンの選択を、住所選びのように距離だけで決めず、データ条件・サービス・費用・利用可能性から考えます。

この単元で学ぶこと

  • リージョンの構造と識別を理解する
  • 配置先の選定条件を比較する
  • 地域資源の独立性と利用条件を説明する

本文解説

1. 地理的な単位 リージョンは地理的に分かれた領域で、その中に複数AZがあります。東京と大阪は異なるリージョンとして扱います。一つのリージョンに属する二つのAZを使う構成は、二つのリージョンを使う構成とは異なります。

2. 名前とコード 表示名とリージョンコードを対応させます。例えば東京のコードはap-northeast-1、大阪はap-northeast-3です。操作する地域が違うと、その地域に紐付く資源の表示も変わります。別の地域に作ったEC2が見えなくても、すぐに削除と断定せず対象地域を確認します。

3. データ配置を先に確認 顧客との契約等でデータの保存・処理場所が決まる場合は、その条件に合う候補を選びます。バックアップや複製先にも条件が及ぶか確認します。利用者が近いという理由だけで、禁止された地域に本体や複製を置く判断はできません。

4. 遅延と機能を比べる 利用者に近い地域は通信遅延を抑える候補になりますが、通信経路やアプリ処理も応答に関係します。必要なサービスと機能がその地域で提供されるかも確認します。新機能が全地域で同時に使えると決め付けず、現行の地域別提供情報を見ます。

5. 費用を同じ条件で比べる 同じ資源の名前でも地域ごとの料金や転送条件が異なることがあります。利用台数・時間・保存量等を揃えて比較します。低単価の地域へ移すことで遠距離通信や複製の費用が増える場合もあるため、資源単価だけで全体を決めません。

6. 利用を有効にする地域 一部リージョンはアカウントでの有効化が必要です。リージョンが存在することと、自分のアカウントが利用できる状態であることは別です。新しい地域へ展開するときは有効化状態、権限、サービスの提供を確認します。

7. アカウントの範囲 通常のAWSアカウント、AWS Chinaのアカウント、AWS GovCloudのアカウントでは利用する地域の範囲が異なります。全てが同じアカウントでそのまま切り替えられると考えません。CLFでは詳細手順より、地域とアカウントの利用条件があることを理解します。

8. 別地域の独立性 リージョンは互いの影響を分離するよう設計されています。複数地域へ業務を置くときはアプリとデータ、設定、切替をそれぞれ用意します。単にコンソールの地域を切り替えても、元のシステムが複製されるわけではありません。災害対策は必要な復元と運用まで含めます。

図解

配置先候補を絞る
一つの条件だけで決めず、必須要件を満たす候補の中で比較します。

重要ポイント

  • リージョンコードで操作先を確認する。
  • データ配置・機能提供・遅延・費用を揃えて判断する。
  • 有効化とアカウントの地域範囲にも条件がある。

間違えやすい点

  • 表示地域が違うだけなのに資源削除と断定する。
  • 地域を選ぶ操作を複製の実施と混同する。

用語解説

リージョンコード
ap-northeast-1等の地域を指定する識別子。
オプトイン
対象地域等の利用を明示的に有効にすること。
データ配置要件
データの保存や処理を行う地域に関する条件。

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参考資料

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