アベイラビリティゾーンを理解する

AZをサーバー台数とは別の障害分離単位として理解し、複数AZを使うときの切替・容量・データの確認を学びます。

この単元で学ぶこと

  • AZの構造と識別を説明する
  • 一AZ障害に備える配置と容量を判断する
  • 複数AZとデータ保護の境界を区別する

本文解説

1. AZは独立した場所 AZはリージョン内の分離された場所で、一つ以上のデータセンターを含みます。冗長な電源やネットワークを備えますが、障害の可能性そのものがなくなるわけではありません。複数のAZに処理を分けることで、一つの場所の障害に対する影響を小さくする構成を選べます。

2. 台数と場所を分ける 一台を二台に増やすことは、その一台の障害へ備える方法です。しかし二台が同じAZにあればAZ全体の影響は共通です。AZ障害を想定する場合は配置AZを分けます。一台を大きいサイズへ変えるだけでは、処理能力が増えても障害の場所は分かれません。

3. 正常な場所へ送る 異なるAZでアプリが動いていても、障害側へ要求を送り続けてはサービスを継続できません。ヘルスチェックやロードバランサー等の動作で正常な処理先へ向ける必要があります。CLFでは細かな設定手順より、複数配置と要求の切替が別の役割だと理解します。

4. 残る能力の確認 各AZの処理能力が70で、需要が100なら、二つ合わせた140は通常時に足ります。しかし一AZ停止後の70では30不足します。障害時の増強や待機能力を含め、要件に合う計画を検討します。二つへ均等分散したことだけでは、片側で全負荷を受けられる保証になりません。

5. データを使える状態へ アプリを別AZへ置いても、必要なデータが片側だけにあると処理が続かない場合があります。使うDBやストレージの可用性構成、データ複製、更新の整合を確認します。どのサービスも利用者が同じ手順で二重化するのではなく、サービスの機能と責任範囲に従います。

6. AZ名とAZ ID AZ名はリージョンコードと文字等で表されます。古いアカウントを含む一部地域ではアカウントごとの対応が異なる場合があります。アカウントをまたいで同じ物理AZかを確実に対応させるにはAZ IDを使います。全てのアカウントで名前が常に違うという意味ではありません。

7. 地域障害と誤削除 複数AZは同じリージョン内の分散なので、地域規模の影響への備えとは範囲が違います。また同じ誤削除が複製される事故には、複数AZだけで十分とは限りません。別地域の復旧先やバックアップは、想定する障害に応じた別の対策です。

8. 選ぶときの確認順 想定する故障を一台、一AZ、地域全体に分け、配置先、切替、データ利用、残存能力を確認します。通常時だけでなく一か所が使えないときに必要な業務を継続できるか考えます。AZ数の暗記より、どの範囲の障害を分ける仕組みかを理解します。

図解

片側停止で不足を確認
通常時の合計140だけを見ず、片側停止時に残る能力70を確認します。

重要ポイント

  • AZは一つ以上のDCを含む障害分離の単位。
  • 切替・データ・残存能力も確認する。
  • アカウント横断の物理対応はAZ IDで確認する。

間違えやすい点

  • 二台を二AZと同じ意味だと思う。
  • 複数AZをバックアップの代用にする。

用語解説

AZ ID
アカウントをまたいで同じ物理AZを識別する一貫したID。
ヘルスチェック
処理先が利用可能かを確認する仕組み。
残存能力
一部が使えなくなった後にも利用できる処理能力。

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参考資料

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