リスクを理解する

リスクは、脅威が脆弱性を悪用して情報資産へ損害を与える可能性を、発生可能性と影響度の組合せで捉えたものである。

この単元で学ぶこと

  • リスクの意味と役割を説明できる
  • 発生可能性の意味と役割を説明できる
  • 影響度の意味と役割を説明できる
  • 発生可能性・影響度・残留リスクを使って対策優先度を説明できる

本文解説

同じ脆弱性でも資産価値、外部公開の有無、攻撃の起こりやすさによってリスクは変わる。リスク評価では発生可能性と影響度を見積もり、優先順位を決める。

リスク 脅威が脆弱性を通じて資産へ損害を与える可能性。 発生可能性と影響度を組み合わせて評価する。

発生可能性 脅威事象が実際に起こる見込み。 露出度、攻撃容易性、過去事例などから評価する。

影響度 事故が起きた場合の損害の大きさ。 金銭、業務停止、法令、信用など複数観点で評価する。

リスク評価 発生可能性と影響度などからリスクの優先度を決める活動。 全てを同じ優先度で対処せず重要なものから管理する。

残留リスク 対策を実施した後にも残るリスク。 対策でリスクをゼロにできるとは限らない。

リスク=弱点そのものではなく「被害が起こる可能性」。可能性と影響を分けて読む。

同じ脆弱性でも、社内限定の検証サーバより顧客データを持つ公開本番サーバの方が影響度や露出が大きく、一般に優先度が高い。

図解

リスク評価の考え方
脅威・脆弱性・資産への影響を、発生可能性×影響度で優先順位付けする。

重要ポイント

  • リスク: 脅威が脆弱性を通じて資産へ損害を与える可能性。
  • 発生可能性: 脅威事象が実際に起こる見込み。
  • 影響度: 事故が起きた場合の損害の大きさ。
  • リスク評価: 発生可能性と影響度などからリスクの優先度を決める活動。
  • リスクは脅威・脆弱性・資産価値の組合せで変わり、対策後も残留リスクを評価する。

間違えやすい点

  • 脆弱性の数だけでリスクを決めない。
  • 低確率なら影響度を無視してよいと考えない。
  • 対策後は必ずリスクゼロになると考えない。

用語解説

リスク
脅威が脆弱性を通じて資産へ損害を与える可能性。
発生可能性
脅威事象が実際に起こる見込み。
影響度
事故が起きた場合の損害の大きさ。
リスク評価
発生可能性と影響度などからリスクの優先度を決める活動。
残留リスク
対策を実施した後にも残るリスク。

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参考資料

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