EFSとストレージの使い分けを理解する

EFSは複数のクライアントが使うファイル保存先を管理するサービスです。NFSによる共有、容量の伸縮、RegionalとOne Zone、通信とファイル権限の役割を学びます。

この単元で学ぶこと

  • EFSの共有と容量管理を説明する
  • RegionalとOne Zoneの要件を比較する
  • 接続・権限・バックアップを区別する

本文解説

1. ファイルを共有する EFSではディレクトリやファイルをNFSで利用します。例えばWebサーバーを二台へ増やしたとき、両方から同じ投稿ファイルを参照する用途で検討します。各サーバーのローカルディスクへ別々にコピーを保存する方法と比べ、共通の保存先を扱えます。

2. NFSと互換性 EFSはNFSv4系のプロトコルをサポートし、Linuxのファイル利用等に適します。Microsoft WindowsベースのEC2からの利用はサポートされていません。WindowsのSMB共有を要求する既存アプリでは、FSx for Windows File Server等の対応方式を比較します。ファイルという共通語だけで互換とは判断しません。

3. 容量は伸縮する ファイルを追加・削除すると容量も伸縮し、事前に特定サイズのディスクを切り出して使う方式とは異なります。容量の伸縮は無制限の処理性能を意味しません。性能やスループットのモード、クォータ、アクセスパターンを別に確認し、料金は利用する方式とデータ等から評価します。

4. Regionalの配置 Regionalファイルシステムは同じリージョン内の複数AZへ冗長に保存する方式です。複数AZで動くアプリが共通ファイルを使い、AZ障害への耐性を求める場合に検討します。別リージョンにも同時保存されるという説明ではなく、リージョンをまたぐ保護は別に考えます。

5. One Zoneの配置 One Zoneは一つのAZに保存します。再作成できるデータ等で費用との比較を行いますが、AZの喪失時にデータを失う可能性があることを前提にします。バックアップがあれば復元を検討できますが、復元作業は稼働中の多AZ構成と同じ即時継続ではありません。実際のバックアップ設定と保持も確認します。

6. マウントと通信 ファイルシステムを利用するには対応するネットワーク経路とマウントの設定を用意します。EFSのマウントターゲットはVPCからNFSへ接続するための入口です。作成APIを実行できるIAM権限があることと、クライアントのNFS通信が届くことを同じとみなさず、SG等も確認します。

7. ファイルのアクセス権 ネットワークで届いても、ファイルを読んだり書いたりする権限が不足すれば操作は拒否されます。POSIXのユーザー・グループ・モードや、採用するIAM認可等の条件を確認します。共有できるサービスでも、複数アプリによる同時更新の正しさまで業務ルールを自動推測するものではありません。

8. 保護と復旧 保存時暗号化と転送時暗号化を用途に応じ設定します。暗号化はアクセス権の代わりでも過去の状態を復元するバックアップでもありません。誤削除やアプリの誤更新に備えるには、バックアップ・復元試験・保持期間を設計します。共有先を増やすと影響範囲も広がるため、権限と復旧を合わせて確認します。

図解

共有しても許可は段階別に確認
管理APIの権限、ネットワーク到達性、ファイル操作の権限は別です。

重要ポイント

  • EFSはNFSで共有する伸縮するファイル保存。
  • RegionalとOne Zoneは保存するAZ範囲が異なる。
  • 通信の許可とファイル操作の許可は別。

間違えやすい点

  • NFSとSMBを同じプロトコルと考える。
  • Regionalなら誤削除の過去状態も自動で戻ると考える。

用語解説

マウント
ファイルシステムをクライアントのディレクトリから利用できるようにする処理。
マウントターゲット
VPCからEFSへNFS接続するためのネットワークの入口。
POSIX権限
ユーザー・グループや読取り・書込み等で管理するファイル権限。
Regional
EFSでは同じリージョンの複数AZへデータを冗長保存する方式。

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参考資料

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