Reserved Instances(RI)を理解する

EC2 Reserved Instances(RI)は、一定期間の利用を約束して対応する使用へ割引を得る仕組みです。リージョンとAZの範囲、支払い方法、構成条件、組織内の割引共有を、物理インスタンスの購入と混同せず学びます。

この単元で学ぶこと

  • RIの期間・構成と料金割引の関係を説明する
  • リージョンRIとゾーンRIの容量・柔軟性を区別する
  • 割引共有と購入前の需要確認を行う

本文解説

1. RIは割引の仕組み EC2 RIは特定の条件に合うEC2使用へ割引を適用する契約です。RIを購入しても、それだけでアプリを実行するEC2が新しく起動するわけではありません。別途起動したインスタンスの使用条件が契約に合うと割引を受けます。例えば常時利用する構成が見えている場合に、期間中の需要を見込んで比較します。

2. 期間と支払い方法 RIには1年または3年の期間があり、全額前払い、一部前払い、前払いなし等の支払い方法を比較します。前払いの有無と利用期間の約束は異なります。割引率だけでなく、前払い資金、将来の停止や廃止、期間中の利用実績を含む総額で評価します。使わなくなったインスタンスを止めても、RI契約の負担が同時に消えるわけではありません。

3. リージョンRI リージョンを範囲にしたRIは、そのリージョンの条件に合う使用へ割引を適用し、AZに関する柔軟性があります。一方、容量は予約しません。例えば同じリージョン内で可用性のため別AZへ移動する場合も、ほかの属性条件を満たすか確認します。容量を確実に用意する要求は別に考えます。

4. ゾーンRI AZを範囲にしたRIは、指定AZの条件に合う容量予約と割引を組み合わせたものです。リージョンRIと違い、別AZへ自由に容量特典を移すという扱いではありません。インスタンスファミリー・サイズ等の条件も確認します。容量と割引が同時に必要なのか、配置の柔軟性を優先するのかを比較します。

5. サイズ柔軟性の条件 リージョンRIでは、デフォルトテナンシーの対象Linux/UNIXなど、条件に合う場合に同じファミリー内のサイズ柔軟性があります。これはすべてのOS、テナンシー、範囲で成り立つ一般則ではありません。ゾーンRIに同じサイズ柔軟性を当てはめたり、ファミリーをまたいで同じ契約が使えると考えたりしないよう、属性を確認します。

6. 構成の変化を見込む StandardとConvertibleの違いは、対応する変更や交換の柔軟性を比較するための観点です。Convertibleは条件に従って異なる属性のRIへ交換できる選択肢ですが、自由な現金返金や無条件の取消しを意味しません。構成変更が多い見込みなら、RIの変更条件だけでなくCompute Savings Plans等も比較し、将来の利用に合う約束を選びます。

7. Organizationsで割引を共有する 一括請求では管理アカウントの設定に応じて、RI割引を組織内のほかの適合する使用へ共有できます。一般には所有アカウントへの適用が優先されますが、RIの範囲等による適用順も確認します。共有を許可した範囲やグループも確認します。割引共有を有効にしても、ゾーンRIの容量予約特典が別アカウントへ同じように共有されるわけではありません。請求上の特典と容量の権利を分けます。

8. 使用が減ったときの評価 説明用に、ある期間のオンデマンド見積りが1000ドル、同じ使用を満たすRIの前払いと期間料金の合計が700ドルなら、比較差額は300ドルです。ただし需要が減ってオンデマンドなら400ドルで済む場合、同じ700ドルの約束が最安とは言えません。過去実績だけでなく廃止・変更予定と、他アカウントの適合使用や共有設定も含めて評価します。

図解

RIの条件を順に照合する
割引の適用は属性と契約条件で決まり、購入だけでEC2が起動するわけではありません。

重要ポイント

  • RI購入とEC2起動は別。
  • リージョンRIは容量予約なし、ゾーンRIは指定AZの容量特典あり。
  • 割引共有とゾーンRI容量の共有を区別する。

間違えやすい点

  • すべてのRIにAZ・サイズ柔軟性があると考える。
  • インスタンス停止でRI契約も終了すると考える。

用語解説

RI
Reserved Instances。期間・属性等の条件に合うEC2使用へ割引を得る契約。
リージョンRI
リージョンを範囲とし容量予約を伴わないRI。
ゾーンRI
指定AZを範囲とし条件に合う容量予約特典を伴うRI。

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参考資料

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