EC2オンデマンドと容量予約・専有環境を理解する

オンデマンドは、必要なときに計算資源を使う基本の購入方式です。長期約束をしない柔軟性と、停止しても残る費用、容量確保や専用性を別に判断することを学びます。

この単元で学ぶこと

  • オンデマンドの料金と適用条件を説明する
  • 稼働時間以外の費用と容量の要件を確認する
  • Dedicated Hosts・Instancesと外部製品の調達条件を区別する

本文解説

1. 長期約束をしない利用 オンデマンドでは、RIやSavings Plansのような1年・3年の約束をせずEC2を使います。二週間だけの検証や需要がまだ読めない新サービスは、まず実際の使用量を確かめる例です。長期約束がないことは単価が常に最低という意味ではありません。継続利用が見えてきたら、構成と使用時間を見直して他の方式と比較します。

2. 単価と使用量を掛ける EC2の料金はリージョン、インスタンス、OS等の条件により異なり、課金単位や最小課金時間も確認します。説明用に1台1時間0.20ドル、同じ台を3台、各10時間使い、他の費用を除くなら0.20×3×10=6ドルです。実際の見積りでは、数値例を公式単価と混同せず、自分の条件に合う単価を使います。

3. 停止後に残る項目 EBS-backedのインスタンスを停止すると、その通常のインスタンス使用料は止まりますが、保持するEBSボリュームやスナップショット等の料金まで同時に消えるわけではありません。例えば開発機を夜間停止し、翌朝同じデータを使うなら、計算の節約と保存費用を分けて見積もります。割り当てたIPv4アドレスや転送等も個別の条件を確認します。

4. 容量予約と組み合わせる オンデマンドを選ぶだけでは、必要な時刻の特定AZに希望する容量が確保されているとは限りません。起動容量の要件が厳しければCapacity Reservationを検討します。即時利用型は期間の約束なしで作成・変更・取消しができますが、保持中は未使用分も課金対象です。将来開始型にはコミット期間等があり、取消し時の料金条件も異なります。

5. 予約の属性を確認する Capacity Reservationはインスタンスタイプ、プラットフォーム、AZ、テナンシー等の一致を確認して使います。予約を作っただけで別AZや別タイプへ同じ容量が移るわけではありません。容量予約それ自体は割引ではなく、適合するSavings PlansやリージョンRIとの組合せを別に評価します。利用枠のクォータも確認し、予約と上限増加を同じ手続にしません。

6. 専用性と配置制御 Dedicated Instancesは専用ハードウェア上でEC2を使う方式、Dedicated Hostsは物理ホストの可視性と配置制御を得る方式です。ホストのソケットやコアにひも付くライセンスの条件があるならHostsを検討します。単に専用ハードウェアを要求する場合と、特定ホストへ配置する必要がある場合を区別し、ライセンス条項に合うかも確認します。

7. 実績から購入を見直す オンデマンドの実績は、将来の安定利用量を判断する材料です。ピークだけを基準に長期契約すると、夜間等の利用が少ない時間も約束分を負担する可能性があります。例えば常時5台・昼だけ追加10台なら、常時分と変動分を分けます。実績、事業変更の予定、構成変更の可能性を合わせて購入方式を見直します。

8. ソフトウェアと相談先 EC2上にMarketplaceの製品を導入する場合、計算資源の料金とソフトウェア契約の料金・更新条件は別に確認します。インスタンス停止だけで製品の契約まで終了するとは限りません。操作やAWS技術の問題は契約範囲に応じSupportへ、移行・実装プロジェクトの支援はPartnerやProfessional Servicesへ相談します。請求、技術障害、実装作業の目的を整理すると、適切な支援を選べます。

図解

検証環境の費用と容量を分ける
起動方式だけで総費用や容量要件のすべてが決まるわけではありません。

重要ポイント

  • 短期・不確定利用では長期約束のない方式を基準にする。
  • 計算・保存・アドレス・転送・ソフトウェア料金を分ける。
  • 容量、専用性、割引は独立に確認する。

間違えやすい点

  • 停止したら関連料金もゼロと考える。
  • オンデマンドの利用枠と物理容量の確保を混同する。

用語解説

オンデマンド
長期利用を約束せず、使用量に応じて支払う購入方式。
Capacity Reservation
条件に合うEC2の容量を特定AZに確保する機能。
テナンシー
共有・専用などインスタンスを実行するハードウェアの利用形態。

関連教材

参考資料

教材データに登録された参考リンクです。リンク先の内容や更新日は提供元でご確認ください。

確認問題の出題・採点や学習履歴の保存にはログインが必要です。