NAT Gatewayとデータ転送コストを理解する

NATの時間料金・データ処理料金・経路の転送料を分け、宛先に応じた費用削減を学びます。

この単元で学ぶこと

  • NATの料金項目を区別する
  • 宛先とAZ配置から経路を選ぶ
  • 仮定を明示して費用を計算する

本文解説

1. NATの用途 プライベートIPv4のEC2が外部へ通信を開始する場合、Public NAT Gatewayを利用する構成があります。外部更新サイトとS3への通信が同じNATを通ることもありますが、宛先を分ければ費用の構造が見えます。

2. 時間と処理 NATはプロビジョニングされ利用可能な時間に関する料金と、通過したGBの処理料金を分けて計算します。処理量がゼロでも時間料金がゼロになるとは限りません。送信だけでなく応答を含む実際の課金対象量を把握します。

3. その他の料金 NAT処理料に、あらゆる転送料が含まれるわけではありません。インターネット向けやAZ間など経路に適用される転送料と、Public NATに使うパブリックIPv4料金も確認します。無料となる経路まで一律に転送料を追加するのも誤りです。

4. S3宛の分離 同一リージョンのS3宛をGateway Endpointへルーティングすれば、その通信のNAT処理を回避できます。Gateway Endpoint自体には時間・データ処理の追加料金はありませんが、S3の保存や要求の料金は残ります。外部サイト用のNATが不要になるとは限りません。

5. zonal NATの配置 zonal NATを一つのAZに集約し、他AZのEC2も使うとAZ間転送と特定AZへの依存が生じ得ます。各AZのEC2が同じAZのzonal NATを使う構成と比較します。ただしNATを増やす時間料金もあるので、転送量と可用性を一緒に評価します。

6. Regionalという選択肢 現行のNATにはRegionalの選択肢もあるため、全てのNATが一つのAZだけに限定されると覚えないでください。Regional NATの時間料金は、構成された各AZの課金時間が基礎です。本単元のzonal配置問題はその方式を明記します。

7. 仮定単価で検算 学習用に時間0.04ドル、処理0.05ドル/GB、600時間、200 GB、他料金を除外と仮定します。時間24ドル、処理10ドル、合計34ドルです。これは現行価格の引用ではなく式の練習です。実際の見積もりはリージョンと各経路の料金を使います。

8. 削減後の確認 宛先別のGB量を測り、Endpoint経由へ変えた通信がNATを通らなくなったか確認します。使わなくなったNATは関連ルートと依存関係を調べて削除します。Interface Endpointを増やす案は別の時間・処理料金があるため、Gateway型と同じ無料扱いにしません。

図解

宛先ごとにNAT費用を分ける
学習用の計算は仮定単価です。実見積もりは現行の地域別料金を使います。

重要ポイント

  • 時間・処理・転送・IPv4を別の項目として評価する。
  • S3 Gateway Endpointは対象通信のNAT処理を回避できる。
  • zonalのAZ配置は固定費と転送量・可用性を比較する。

間違えやすい点

  • 通信がゼロならNAT時間料金もゼロと考える。
  • NAT処理料に全転送料が含まれると思う。
  • S3 Endpointを作れば外部API出口も不要と考える。

用語解説

データ処理料金
NATを通過して処理されたGBに関する料金。
zonal NAT
特定のAZに配置するNAT方式。
Regional NAT
リージョン内の複数AZを扱うNAT方式で、各AZの課金時間等を評価する。

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参考資料

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