連携・顧客対応・アプリ配信のシナリオ判断

注文処理、機器の測定、顧客との連絡、従業員の作業環境という事例でサービスの役割を選びます。計算では到着・完了・コピー配信のどれを数えているかを明示し、再送を業務の二重実行にしない判断も練習します。

この単元で学ぶこと

  • 数量と受取先を明示して連携構成を評価する
  • 障害・再試行・時間起動の条件を判断する
  • 顧客・機器・Web・仮想環境の用途をシナリオへ適用する

本文解説

1. 二つの業務へ同じ注文 店舗が受けた注文を在庫引当てと配送準備の両方へ知らせるなら、二つの業務へ各通知が必要です。SNSから業務別SQSへ送る例では、在庫の一時停止中も配送側のキューは独立して処理できます。各業務の中でワーカーを増やすことと、二業務へコピーを送ることは、数える単位が違います。

2. 配信数と滞留を計算する 120件の注文を二つのキューへ一度ずつ配信する理想化した条件なら、総配信は240件です。一方、初期0件のキューに毎分60件が入り毎分45件を完了する8分間では、未完了は120件増えます。前者はコピー数、後者は到着から完了を引いた残りです。実環境は重複や失敗を別に含めて観測します。

3. 失敗が起きた場所 SNSへの発行成功、SQSへの到達、ワーカーの受信、外部業務の成功、SQSからの削除は異なる段階です。外部課金後にワーカーが停止して削除できなければ、再受信に備えて課金済みを判断します。DLQに依頼を隔離した場合も、形式を直しただけで再実行してよいか、既実行の効果を確認します。

4. 到着した出来事と予定 注文取消しが発生したら後段へ送る処理はイベント内容によるルールで考えます。毎朝9時に集計を呼ぶ処理はScheduler等の予定です。朝の呼出しが遅れて再試行された場合も、同じ日付の集計を重複確定しない設計が必要です。呼出しが行われた時刻と、集計結果が利用可能になる時刻を分けます。

5. 顧客の連絡を分ける 注文確認メールの送信基盤はSES、電話やチャットの問合せを担当者へつなぐ環境はConnect Customerという役割で比較します。システム状態を購読者へ知らせるSNSとも区別します。例えば注文メールを送った後で顧客が電話したなら、メール配信の仕組みだけでは担当者へのルーティング全体を提供したことになりません。

6. 測定値を閲覧させる 工場のセンサーがIoT CoreへMQTTで値を送り、後段が保存・処理し、Webアプリが利用者に見せる構成を考えます。AmplifyはWeb・モバイルのアプリ開発や公開を支援する側です。機器が送信できることと、他工場の利用者にデータを見せてよいかは別なので、機器と人の権限を分けます。

7. 従業員の環境を選ぶ 利用者専用のデスクトップを求めるならWorkSpaces Personal、既存デスクトップアプリをAWS上で実行して配信するならWorkSpaces Applicationsを比較します。Secure Browserは社内WebやSaaSへのブラウザーアクセスに絞った用途です。Personalの永続性をWorkSpacesの全方式へ一般化せず、Pools等の方式との違いも確認します。

8. 判断を一つの語に依存させない 「非同期」「Serverless」「ブラウザーから使う」といった言葉は複数サービスに当てはまります。対象が依頼か出来事か、同じ通知を誰へ何個渡すか、保存・順序・再試行・認証はどうするかを書き出すと比較が具体的になります。サービスの採用後も、業務完了を観測する場所と費用に含める通信・実行・保存を確認します。

図解

注文一件を段階別に追う
電話対応や従業員の作業環境は、注文メッセージの配信とは別の要件として比較します。

重要ポイント

  • コピー配信の総数と未完了の滞留数を区別する。
  • 障害が起きた段階と既実行の効果を確認する。
  • 用途・対象・必要な保証から選び、共通する形容だけに頼らない。

間違えやすい点

  • SNS発行成功をすべての業務の成功と考える。
  • DLQから再送すると既実行の効果が消えると考える。

用語解説

滞留
受け付けたものの処理を完了していない依頼がたまった状態。
業務ID
注文番号等、業務上同じ処理対象を識別する値。
配信と処理
情報が宛先へ届くことと、宛先で業務効果を確定することの区別。

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参考資料

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