従量課金と固定費から変動費への転換のシナリオ判断
すべて架空の単価を使い、台数・時間・保存量・比較期間を揃えて、費用の増減を計算します。
この単元で学ぶこと
- 使用量と単価から費用を計算する
- 計算停止後の残存費用を判断する
- 一時費用と継続費用を同じ期間で比較する
本文解説
1. 計算する範囲を決める この教材の円単価は算数練習用で、実際のAWS価格ではありません。まず「計算資源だけ」「保存を含む」「税を除く」など対象を確認します。例えば30円/台時の資源を2台、各6時間なら30×2×6=360円です。単位の台時には台数と時間が両方含まれます。
2. 使う時間を短くする 1台を毎日24時間から8時間へ変え、単価と日数が同じなら、計算資源の利用時間は3分の1になります。1台10円/時、30日なら7,200円から2,400円へ減り、差額は4,800円です。停止後の保存料等を含まない例であり、請求総額が同じ比率で減るとは限りません。
3. 保存資源が残る例 計算料金が月3,000円、保存料金が月600円の例で、計算資源を期間全体で停止しても保存量を変えなければ600円が残ります。コミットメントや他の料金はないものとします。「アプリを閉じる」「稼働を停止する」「保存資源を削除する」は同じ操作ではありません。
4. 数量と単価の変化 単価が20円から15円へ下がっても、利用量が100単位から200単位へ増えれば2,000円から3,000円へ上がります。単価は25%低下しても総額は50%増えます。割引率だけで予算の見通しを決めず、使用量の前提を合わせます。
5. 期間を揃えた比較 案Aは初期費用12,000円と月1,000円、案Bは初期費用0円と月2,000円とします。6か月ならA18,000円、B12,000円です。12か月では両方24,000円になります。ここではその他費用を除いており、利用期間で結論が変わることを示す例です。
6. 需要に合わせた能力 通常2台を30日維持し、繁忙期3日だけ追加6台を使う構成では、追加分を30日分と数えないようにします。台数ごとに時間を分けて足し合わせます。需要を満たすかの確認は費用計算と別に必要で、安くても処理を終えられない構成は採用できません。
7. 値札の範囲を揃える ライセンス込みの月額と、資源料金だけの月額を比べる場合はBYOL側の権利・保守等の該当費用を足します。自社設備の電力や場所、移行費用も必要に応じて含めます。片方の費用だけを省略すると正しい比較になりません。
8. 変動費を管理する 請求の変化を見たら、単価、数量、期間、構成変更へ分解します。新しい保存量や転送量が増えたのか、停止対象に含まれない資源が残ったのかを調べます。従量課金は無管理でも安くなる仕組みではなく、利用に合わせて支出を調整できる仕組みです。
図解
重要ポイント
- 仮単価と計算範囲を明示する。
- 固定した単価でも数量が増えれば総額は増える。
- 停止後の保存費と比較期間を落とさない。
間違えやすい点
- 単価割引率を請求総額の削減率に読み替える。
- 初期費用を毎月掛ける、または継続費用を一回だけ数える。
用語解説
- 台時
- 資源台数と利用時間の積。2台を3時間なら6台時。
- 一時費用
- 導入時等の一度の作業に対して発生する費用。
- 継続費用
- 稼働や保守等、期間に応じて繰り返し発生する費用。
関連教材
参考資料
教材データに登録された参考リンクです。リンク先の内容や更新日は提供元でご確認ください。
- https://docs.aws.amazon.com/aws-certification/latest/cloud-practitioner-02/cloud-practitioner-02-domain1.html
- https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-overview/six-advantages-of-cloud-computing.html
- https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/aws-overview/types-of-cloud-computing.html
- https://docs.aws.amazon.com/whitepapers/latest/how-aws-pricing-works/key-principles.html
- https://docs.aws.amazon.com/wellarchitected/latest/cost-optimization-pillar/welcome.html
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