グループを理解する
既存IAMユーザーの共通権限をグループで管理し、メンバー変更後も残る別の許可を確認します。
この単元で学ぶこと
- グループのメンバーと用途を説明する
- 所属変更と権限の評価を区別する
- グループと他のIAM要素を比較する
本文解説
1. 共通権限の管理 監査担当のIAMユーザーが五人いる場合、同じ閲覧権限を個別に複製するよりAuditグループへまとめると管理しやすくなります。グループへポリシーを付けることで所属ユーザーがその許可の対象になります。
2. 入れられるもの IAMグループのメンバーはIAMユーザーです。別のグループを中に入れる入れ子構造や、IAMロールをメンバーにする構造は使えません。組織図のように階層化するOUと混同しないでください。
3. 複数所属 一人がDevelopersとReadOnlyの複数グループへ所属することはできます。ReadOnlyへ入れたから他グループの更新許可が消えるわけではありません。適用される許可と拒否を全体で評価します。
4. 明示的拒否 あるグループに操作のAllowがあり、別の適用ポリシーに同じ要求の明示的Denyがあれば拒否されます。許可を持つグループの数で多数決する仕組みではありません。狭いAllowの追加だけで広いAllowを取り消そうとしないでください。
5. グループはログインしない グループに共通のパスワードやアクセスキーは作りません。各ユーザーが自分の認証情報を使います。また、資源ポリシーのPrincipalでグループを認証主体として指定することもできません。
6. 異動時の処理 開発者が監査担当へ異動したら、旧グループから外し新しいグループへ追加します。ただし直接付けたポリシーや別グループの許可が残ることがあります。必要な操作が成功し不要操作が拒否されるかまで確認します。
7. 全員用の集合 全ユーザーが自動で入る既定グループはありません。全員向けグループを作っても、新しいユーザーを追加する運用が必要です。グループ名をAllUsersと付けただけで自動加入にはなりません。
8. 適用範囲 グループは既存IAMユーザーの整理に有効ですが、EC2アプリへ一時的認証情報を渡す役割ではありません。アプリにはロール、人の新しいアクセス管理にはIdentity Center等を検討します。IAMグループとIdentity Center側のグループも別の管理対象です。
図解
重要ポイント
- メンバーはIAMユーザーのみ。
- 複数所属できるが狭い許可は広い許可を消さない。
- グループはログイン主体ではない。
間違えやすい点
- グループを入れ子にする。
- ReadOnlyへの追加で既存の更新権限が消えると思う。
- 退会した一つのグループだけで全権限を判断する。
用語解説
- グループメンバー
- IAMグループへ所属させたIAMユーザー。
- 直接ポリシー
- グループを経由せずユーザー等へ関連付けたポリシー。
- Principal
- 資源ベースのポリシー等で対象となる主体を示す要素。
関連教材
参考資料
教材データに登録された参考リンクです。リンク先の内容や更新日は提供元でご確認ください。
- https://docs.aws.amazon.com/aws-certification/latest/cloud-practitioner-02/cloud-practitioner-02.html
- https://docs.aws.amazon.com/IAM/latest/UserGuide/introduction.html
- https://docs.aws.amazon.com/IAM/latest/UserGuide/best-practices.html
- https://docs.aws.amazon.com/IAM/latest/UserGuide/id_users.html
- https://docs.aws.amazon.com/IAM/latest/UserGuide/id_groups.html
- https://docs.aws.amazon.com/IAM/latest/UserGuide/id_roles.html
- https://docs.aws.amazon.com/IAM/latest/UserGuide/access_policies.html
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